こんにちは、美容師・つまみ細工で創作活動をしております、土山初代と申します。
皆さんは絵を描いたり何か作品を作ったりしたことはありますか?
私は、子供のころ以来に何かを作るという事を真剣にやっています。子供のころといっても、私は美術が得意でも裁縫や図工が得意というわけでもありませんでした。
好きという感情もなかったくらいです。
2023年の7月に、大阪でグループ展をすることになりました。このグループ展に向けての創作活動は、つまみ細工の技術を使って作品作りをすることになりました。
といっても、つまみ細工で作品作りをするのは私だけで、他の方は絵を展示したり写真を展示します。
今回は、つまみ細工で創作活動をするようになったきっかけをご紹介させていただきます。
つまみ細工で創作活動!初めはヘアアクセサリー作りだった
物作りをするようになったをするようになったきっかけは、以前勤めていた会社を辞めてからのことでした。
美容学校を卒業してから、美容師を16年くらいやっておりました。しかし、他のことも経験したくなり美容系のメーカーに5年勤めました。
そして美容メーカーに5年務めた後、体調を崩して退社することになり、再び美容師に戻りました。美容師は体力的に大変な仕事です。
体調を崩して退職したのに、美容師をフルでやることはできないと判断し、週に4日勤務で働くことにしました。週に4日働くという事は3日間休みという事になりますよね。
当時は体調を崩していたこともあり、3日間をアクティブに過ごすことができませんでした。なので、体を休めながら何かできることはないかを考えた時に、ハンドメイドで何か作って販売しようと考えました。
美容師をしているという事もあり、ヘアアクセサリーを作ることでお客様にもご紹介できるのではないかと考えました。
ヘアアクセサリー作りは、リボン・ビーズ・パール・レジンなど、思いつくものを一通り作りました。作るという作業はとても楽しく作ってはいましたが、なぜかしっくりきていませんでした。
しかし、せっかくたくさんのヘアアクセサリーがあるので、一度委託販売をやってみることにしました。
そこの委託販売は、高円寺にあるハンドメイドとドライフラワーのお店でした。
委託販売先でつまみ細工での創作活動のきっかけになった
委託販売をすることになったその日、緊張しながら自分の商品を並べているところ、委託販売先のオーナーから「成人式・卒業式用の髪飾りを作ってみませんか?」というお誘いがありました。
どんな髪飾りなら作ってもいいかを尋ねたところ、ドライフラワー・プリザーブドフラワー・つまみ細工で作った髪飾りならいいという事でした。
以前から、プリザーブドフラワーを使って髪飾りを作りたいと考えていたので、めちゃくちゃうれしいと思い、二つ返事で作らせていただくことにしました。
そしてこの髪飾り作りが、つまみ細工との出会いになりました。
どうせ髪飾りを作るなら、お花とつまみ細工を組み合わせて、どこにも売っていないような髪飾りを作ろうと考えたのです。
つまみ細工の髪飾りや、プリザーブドフラワーの髪飾りはよく見かけます。しかし、お花とつまみ細工を組み合わせた髪飾りは見たことなかったので、作ることにしました。
この時、初めてつまみ細工を作りました。もう本当に作った瞬間に「あっ、これだ!!」と思いました。
つまみ細工というものも知らなかったので、真剣に髪飾りを見たこともなかったし、ましてや自分が作ることになるなんて、想像もしていませんでした。
そんな中、作った瞬間にピンときたのが不思議でした。
それから、つまみ細工に夢中になりました。髪飾りを作り始めてからは、今まで作っていたヘアアクセサリーは全く作っていません。
和装用の髪飾り作りが楽しすぎて、つまみ細工とお花を組み合わせた髪飾りを作ることにしました。
つまみ細工をInstagramで発信したのがきっかけで創作活動を始める
ヘアアクセサリーを作っていた頃から、Instagramにはアップしていました。ミンネなどのハンドメイド系でのネット販売も同時にやっていました。
自分に迷いがあったからなのか、ヘアアクセサリーをInstagramにのせていたころは、全く見られている感じはありませんでした。
つまみ細工とプリザーブドフラワー・ドライフラワーで髪飾りを作り、Instagramでアップし始めたころから少しずつInstagramで見られている手ごたえを感じるようになりました。
ある程度の髪飾りをInstagramにアップしたころに、美術館においてあるフリーペーパーに「作品を載せませんか?」というお誘いを受けました。
私は、美術館ってアート作品や絵画を見る場所なので、まさか自分の髪飾りをフリーペーパーにのせるお誘いが来るとは想像もしていませんでした。
それから少しして、アート作品のコンペのお誘いが来ました。「アート作品のコンペ???」とまたもやびっくりしました。
2回も続けてお話が来たので、「私の髪飾りってアート作品ぽい???」と考えるようになりました。
私は、個人的にアート作品を見たり絵画を見たり美術館に行ったり、趣味程度に自分が見ることを楽しむことは前からありました。
だけどまさか自分の作ったものが、アート作品としてみて頂けているという事が、本当にびっくりでした。
お誘いは受けましたが、美術系のフリーペーパーもアート作品のコンペもお断りしました。
だけど、自分の作品が人から見た時に、アートや美術作品のような見られ方をしているという事が分かったので、お誘い頂いたコンペのルールに基づいて作品を作ることにしました。
コンペに出すための作品ではなく、自分の中で作品としてしっかりと作りこむことができるかを知るために作品を作ることにしました。
この作品を周囲の方に実際に見て頂いたときの反応が、自分が想っていたよりもとても喜んでいただいたことに自分でも驚きました。
「どうやったらこのような作品を思いつけるの?」
「めちゃくちゃきれいだね!!」
など、とてもうれしいお言葉をたくさんいただき自信につながりました。
大阪で初めてのグループ展が実現!創作活動の目標達成ができた
大阪でのグループ展の準備が着々と進んでいますが、実は大阪の前に東京で春ごろを目標にグループ展をやる予定でした。
東京でのグループ展をやるための会場探しで、色んなギャラリー周りをしたり会場探しをしていました。
そんな時、あるギャラリーの方から「2月に個展があるので見に来ませんか?」とお誘いを受けました。
2月に個展をされる方は、大阪の画家さんでお花の作品を展示されるということでした。
実は、私の心の中だけで東京のグループ展が終わったら、大阪の方と大阪でグループ展をしたいと考えていました。その土地の方と一緒に展示ができるって、私の中ではとても素敵な事だと思っています。
自分自身が大阪で大阪の方とグループ展をしたいと考えていたので、
「なんてステキなタイミング!!」
と心が躍りました。ちょうど個展の初日が私の休みと重なったので、朝一にお伺いする事にしました。
大阪の画家さんの作品を見させていただき、お花という共通点と作品も素敵で人柄もとてもよかったので、ついつい
「大阪で一緒にグループ展をしませんか?」
とお誘いしてしまいました。初めてあった人にいきなりグループ展の話を持ち掛けられ、びっくりされたんじゃないかなと思いました。
しかし、大阪でグループ展をしたいという思いをおさえきれず、声をかけてしまいました。
快く承諾していただき、大阪でのグループ展が決定しました。
それから1か月ほどがたった頃に、また別の方で大阪出身の方が東京で個展をされるということだったので、「これはもしや一緒に出来るのではないか???」と思い、個展を見に行きました。
その時も、個展初日の朝一に伺いました。どうやら一番のお客さんだったようです。
それでまた、「お花を書く大阪出身の方を探してますが、一緒にいかがですか?」
初対面なのに声をかけ、またもや快く承諾いただきました。
もう本当に嬉しくて、2023年7月でまだ4か月もあるのに本当にワクワクが止まりませんでした。
ちなみに、東京のグループ展はみんな社会人で仕事も忙しく、なかなかタイミングを合わせられずに中止になりました。
だけど、それ以上に素敵な出会いが立て続けてあり、本当に嬉しい気持ちでいっぱいです。
今後はつまみ細工での創作活動が中心になる予感
初めはヘアアクセサリーから始まり、つまみ細工で和装用の髪飾りを作り、そして創作活動につながりました。
ヘアアクセサリーをやり始めたころは、まさか自分が創作活動をするとは思ってもいませんでした。だけどヘアアクセサリー作りは、楽しかったけどしっくりは来てませんでした。
もともとアートなど、美術作品を見るのはとても好きだったので、自分が作る側になるとは想像もしていませんでした。
しかし、和装用の髪飾りを作った時のしっくり来た時の感覚は、今でも覚えています。作ることそのものを楽しんでいる自分がいました。
そこから作品作りをするようになって、もう止められない感じになってしまいました。
人生どうなるかなんてわからないし、自分でも知らなかった自分に会えたのが本当にうれしく思いました。
最近よく思うことは、人生の中で今が一番楽しいと思っています。もとから基本的に日々は楽しいと感じるタイプでしたが、今までの人生を振り返っても今が一番楽しいと感じます。
それはやっぱり、何もない所から自分が”これだ!!”と思えるものに出会えるまでいろいろやって、やっと見つけてやってみたらとても楽しくて、毎日でもやっておきたいと思えるほどのものに出会えたからだと思います。
今後は、髪飾りも作るし美容師もやりますが、つまみ細工での創作活動を中心に色んなものを作っていきたいと考えています。
つまみ細工は創作活動の中心ですが、今後は油絵具なども勉強したいと思うようになりました。それは絵を描きたいということではなく、白のつまみ細工に油絵具で色を付けたいと考えるようになりました。
それは、出会った画家さんがとても楽しそうに絵を描いていて、そういう姿を見ていたら絵は描けてないけど、自分が作ったものに色を付けることはできるのではないか?と思うようになりました。
このように、いろんな方に出会うだけでも自分の発想が変わっていくのがわかります。どんどんインプットしてどんどんアウトプットしていきたいと考えています。