こんにちは、美容師とつまみ細工で創作活動をしております、土山初代と申します。
今回は、大阪でグループ展をするためにつまみ細工の技術を使って作品作りをしているので、そのご紹介になります。
つまみ細工は、和装用の髪飾りや小物を作るための技術です。今までは、美容師をやっていたこともあり髪飾りを作っていました。もちろん今も時々作っています。
だけど、髪飾り作りを進めていくうちにいろんな出来事があり、作品作りをすることになりました。
作品作りをするようになったきっかけは、また後日ブログでご紹介させていただければと考えております。
今回は、大阪でのグループ展に向けて作った初めての作品をご紹介させていただきます。写真が多めの記事なので、写真と解説を見ながら楽しんでいただければと思います。
大阪のグループ展に向けての作品作りはお花をテーマに作ります
大阪のグループ展では、“未来へ紡ぐ flower art” というテーマでやらせていただくことになりました。
今はまだ準備段階で、やっとメンバーとどこでやるかの場所など、決定ではありませんが決まりつつあります。
今回の大阪でのグループ展は、私の初めての作品展示になります。めちゃくちゃドキドキです。このグループ展には、私以外に画家さんが2名、そしてもう一方参加予定です。
計4名の方に参加していただく予定で進めている、大阪での展示です。こんな始めたばかりの私と一緒にやっていただけるなんて、本当にうれしくてしかたありません。
私以外は、大阪出身の方々です。2人は、東京の中目黒と代官山で展示をされていました。
展示されている作品を見させていただき、お話をお伺いしたところ、とても素敵な方々だったので私からアプローチをしました。
作品もとてもきれいで「こんなきれいな絵を描く方と一緒に展示出来たら最高だな」と思い、勇気を振り絞って声を掛けたら承諾していただきました。
私にとって初めての展示なので、大きな一歩となりそうです。
それでは、グループ展で展示する作品のご紹介をさせて頂きます。
大阪グループ展の創作活動はお花がテーマ!初めはつまみ細工で石楠花
今回の作品は、どの花もすべて白で作成します。
初めに作ったお花は、つまみ細工で石楠花を作りました。石楠花は、小さな小花を束ねて作成しました。
石楠花の花は、額縁の縁の部分につけたいとイメージして作りました。大きい石楠花と、中くらいの石楠花と、小さな石楠花をそれぞれ作り飾りたいと思い作成しました。
こんな感じです。
左上と右下の石楠花は、大きな石楠花と小さな石楠花をくっつけてボリュームアップさせました。
左下と右上の石楠花は中くらいの石楠花の花です。横の縁部分にも石楠花の花を持ってきたいと思っていますが、全体のバランスを見ながらどのくらい作るかを決めたいと思います。
展示用の作品作り2つ目のお花はつまみ細工で胡蝶蘭と水引の流水
2つ目に作るのは、つまみ細工で作る胡蝶蘭です。
胡蝶蘭は以前髪飾りを作った時に作成したことがあります。Instagramにてご紹介させていただいております。
胡蝶蘭も額縁の縁につけたお花です。初めは胡蝶蘭をどのようにつけるか悩みましたが、水引で流水をイメージした流れを作りその上に胡蝶蘭を並べようと思いました。
写真は途中段階の流れと胡蝶蘭ですが、なんとなくのイメージはこんな感じの仕上がりです。
お花を作っていくうちに、額縁から大きくはみ出してもいいのではないかと思うようになりました。
そこでどうしたら、額縁からはみ出したデザインでいい感じになるかを考えた時に、水引で流水をイメージした流れを作って、デザインしようと思うようになりました。
全部をお花でいっぱいにするより、何かしらの違う質感があっても面白いと思い、水引を使いました。
水引で作る松竹梅の籠で幸せであれの願いを込める
この作品の中心に一番ボリュームのある花束があります。今回の作品では、真ん中に一番ボリュームのある花を持ってきたいと思っていて、どんな風にボリュームを出すか初めはとても悩みました。
そしてそれとは別に、水引で作った松竹梅を作品のどこかに入れ込みたいとも思っていました。
考えがまとまらない状態で、ひとまず水引で松竹梅を作ろうと思いました。
一番難しそうな、梅を初めに作ろうと考えました。作品として作るのなら、できるだけボリュームを持たせた水引の梅を作りたいと思いました。
10本の水引で梅を作りましたが、本当に苦戦しました。2~3本の水引で作る梅は、やり方さえ把握できれば、それほど難しくなく作ることができます。
しかし水引の本数が増えただけで、難しさが何倍にもなり大変な想いをしました。
そんなこんなで、やっと出来上がった梅を作品に照らし合わせると、お花のデザインと水引の梅のデザイン、というか質感が合わなくてどうしようかと思いました。
悩みに悩んだ結果、初めに考えていたような水引で作った松竹梅を作品の中に取り入れるのは、やめることにしました。
イメージと実際に作ったものを見るのとでは、全然違うことを学ぶ事ができました。
でも苦戦した梅をこのまま放置するのもなんだか悲しいなと思い悩んでましたが、色々考えているうちに「水引で作った松竹梅を組み合わせたら籠になりそう!!」と思いました。
話は戻りますが、作品の中心に一番ボリュームを持たせてデザインをしたいと思っていました。
そこで、松竹梅で籠を作ることができればその籠に沢山の花を詰め込んで、ボリュームを持たせ立体感のある作品になると考え付きました。
仕上りは、水引で作った松竹梅の籠とは全く分からない仕上がりですが、私の想いをこの松竹梅に込めることにしました。
この作品を見て頂いた方や、この作品を飾ってくださった方にとって「幸せであれ」の願いを込めることにしました。
メインのお花はつまみ細工で作るゆり・カーネーション・春牡丹
松竹梅の中でメインのお花は百合の花です。百合の花は、大きくボリュームがあり1輪でも主役級の華やかさがあります。
少し大きめに作った百合の花を1番のメインの花として作り、その百合を引き立てるお花としてカーネーションと春牡丹をつまみ細工で作りました。
とにかく籠からあふれ出すくらいのお花をたくさん作り、花束にして籠に入れこみました。
結構ボリュームが出たと思って、作った花を花束にして籠に入れると、隙間が開くという事が分かりました。
思っているよりもたくさん作らないといけないという事が分かり、追加で花を作り何とかいい感じに収まりました。
次に、籠から連なる花いっぱいの花道みたいなものを作りたいと思いました。この部分も作品のメインとなる場所です。
この花道の部分もメインの場所なので、少し小さめのゆりにカーネーションと春牡丹で作成しました。そしてポイントで石楠花を作った時の小花を少しだけ入れ込みました。
作品作り最後に作ったのは水引で作るたくさんの流水
お花でいっぱいの作品もいいですが、できれば隙間がデザインになるような作品にしたいと考えていました。
全く詳しくありませんが、日本のデザインは隙間も大切にしているものが多いというお話も聞いたことがあります。
ただ左の写真のように、何もない隙間もさみしいと思い、考え付いたのが水引で流れを沢山作るというものでした。
水引で作った梅は、うまくデザインの中に入れられませんでしたが、流水をイメージした流れは主張しすぎないからか、しっくりきました。
水引で作ったものもデザインによっては相性がいいというのと、水引で流水をイメージできれば、自然の中に咲く花を連想させられるのではないかという思いがありました。
大阪のグループ展は初めてのことだらけ!壁掛けの作品も初めて
今回は、初めて壁に掛けるタイプの作品を作りました。
作っている途中では、壁に掛けられるようになるかも心配でしたし、作った花をどのようにつけていくかもわからず、試行錯誤しました。
なんとか無事にお花を額縁につけることができ、壁にかけることができました。
初めて展示用の作品を作り、とても楽しかったです。
大きな作品や作るのが大変な作品は、作ることそのものが大変だったり難しい部分もあります。
しかし作り終わったら達成感も大きいし、何より「次はもっとこんな作品が作りたい!」「もっと大きいものが作りたい!!」という次の目標も出てきます。
作品作りは、作れば作るほど楽しくなってやめられません。
また次の作品を作ったらブログにアップしていきたいと思います。