こんにちは、美容師・つまみ細工で創作活動をしております、土山初代と申します。
私は、バセドウ病を治すために好きな事を仕事にしています。もちろん、バセドウ病だけが好きな事を仕事にする理由ではありません。
だけど、自分の背中を押してくれたのはバセドウ病になったのが、きっかけというのはあります。
自分の意志だけで好きな事を仕事にする決断ができたかというと、いつかはやっていたかもしれませんが、決断は遅くなっていたでしょう。
好きな事を仕事にする理由は、周りが思っているようなキラキラした部分だけではなかったというのが、正しいかもしれません。
バセドウ病を発症してから、約1年半後にした決断についてお話させていただきます。
バセドウ病の方とお話した事が病気を治す最初のきっかけになった
バセドウ病を発症してから、同じ病気のバセドウ病の沢山の方々とお話をさせていただきました。本当にこの方々には感謝しかありません。
私の心を支えてくれ、私の心を楽にしてくれ、私を前向きにしてくださいました。
こんな気持ちになれたのは、お医者さんからのアドバイスでも、本に書いてある知識でもありません。
皆様の優しい言葉や励ましがあったからできたことです。その時にお話をさせていただいてから、今もバセドウ病に苦しんでいらっしゃる方もおられるかもしれません。
だけど、その時に話した方々がいらっしゃったから、今私はバセドウ病と向き合いながら好きな事を仕事にすることができています。
数年前よりも本当にずいぶん楽になりました。
バセドウ病の沢山の方々とお話させていただいた中で、バセドウ病を克服された方もいらっしゃいました。
その時にお話させていただいた中で、【環境を変える・自分の意識を変える】事でバセドウ病を克服された方がいらっしゃいました。
環境を変えること・自分の意識を変えることを、自分に当てはめる事にしました。
バセドウ病を発症した時の事
- 環境・・・美容師から会社員になった
- 環境・・・働き方が変わった
- 意識・・・本当にやりたい事をやっているのかわからない
バセドウ病を治すために変えた方がいいと思った事
- 環境・・・自分でコントロールできる環境にする
- 環境・・・美容師をやってみる???
- 意識・・・自分が本気で好きだと思った事だけをやる
バセドウ病を治すための一番大きな決意は会社を辞める事だった
先ずは、自分の体調をコントロールできるのが一番必要な事と思いました。
会社員として働いていた時は、自分の体調に合わせて仕事をするという事ができませんでした。もちろん、会社としては私にできる全てのことをやってくださいました。
社内業務だけにしていただいたり、社内業務でも体力をあまり使わなくていい仕事を回してもらっていました。
そんな感じで、色々と考慮していただいておりましたが、症状が緩和する事も無く、時には悪化することさえありました。
そんな感じでいろいろ工夫をしながら働いて、約1年半がたったころに
「ここに居続けたら一生治らない気がする」と思ったのです。
会社の上司からは、「半年・1年くらいなら休業する事ができるよ。」といっていただきました。でも、休業したところで、働き始めたらまた発症すると思ったのです。
だから辞めた方がいいというのは自分の中で決定した事でした。
しかし、辞めたところで何をして生きていくかが一番の問題です。どうするか悩みに悩んでから、何をするか決めていませんでしたが、会社を辞める事にしました。
バセドウ病の私が好きな事を仕事にする理由
初めは本当にこの先何をすべきかわからない状態で、会社を辞める事にしました。
美容師好きな仕事でしたが、立ち仕事なので本当にやれるか自信がありませんでした。
会社員時代よりも数倍体力を使いますからね。
だからはじめにやろうと思ったのは、家でできる美容系のオンラインサロンやブログでアフィリエイトをして何とかやっていこうかと考えました。
ブログを書くのもオンラインサロンをやるのも、やりたい事の中の1つだったからです。しかし、ただネタを考えて発信するというのも何となくしっくりこなかったんですよね。
無理やりネタを考えて好きでもないことを発信しても、たぶん誰の心にも響かないし、何より自分が楽しくないので、会社員の頃と何も変わらないと思いました。
悩んだ結果、ひとまず派遣で美容師がやれるかやってみようを思いました。美容師の派遣なら、2か月契約で更新するのでもし身体が持たないと思っても、2か月後には終わります。
もしやれないと思えば、それから更新しなければいいと考えて、ひとまずやってみることにしたのです。
できるだけ、体力的に無駄のない状態を作りたかったのと、たまたま家の近くで募集していたので、そこで働いてみる事にしました。
そしたら以外にも、自分が想像していたよりも体が動きました。美容師という仕事は、約16年近くやっていた仕事なので思っていた以上に楽に仕事する事ができました。
シフト制だったので2日、長くても3日働いたら休みという感じで働く事ができました。
派遣社員なので、技術レッスンやミーティングに参加するということもありません。だから、営業だけやって帰るという感じで、必要最小限の仕事でした。
美容師のいい所は、“体そのものが疲れるので夜がよく眠れる” という部分でした。会社員の時は病気の症状で疲れていたので、夜眠れないとか日常茶飯事でした。
もちろん美容師をやり始めたころは、バセドウ病の症状が緩和していたわけではないです。会社員の頃と何も変わらないくらいの状態でした。
でも、不思議と体は動かせたという事実だけがそこにはありました。そこで分かった事があります。それは、“美容師をしている自分はストレスが全くない” ということでした。
そしてやっぱり楽しいんですよね。お客様とコミュニケーションをとって、髪を切ったりするが。私って、本当に美容師が好きなんだという実感をしました。
会社員として働いていた時は、美容メーカでした。美容室がお客様のメーカーです。パーマ剤やカラー剤やシャンプーなどを製造・販売している会社です。
私がやっていた仕事は、自社製品を使って美容師さんに使い方をお伝えするという仕事でした。美容免許を持っていなければ、具体的な使い方を実践で伝える事ができません。
だから、元美容師だった社員がモデルさんで実際にやって使い方やコツをお伝えする仕事でした。美容師っぽい仕事はしていたんですよ。
でも、全く違うんですよね。美容メーカーとして技術をやるのと美容師として技術をやるのは。
美容師として働くことが確認できた頃に、知り合いの美容室のオーナーからうちのサロンで働かないかというお誘いをいただきました。
ただ、派遣ではなく普通に働くとなるとレッスンなどがある可能性があるし、会社を辞めてまだ1か月も立っていなかったので、今はバセドウ病の症状が出ていなくても、いつバセドウ病の症状が出て動けなくなるかわかりませんでした。
なので、事情を話し自分のペースで働いてもいい、という了承をいただきました。
自分のペースで働けるのであれば、サロンで働き自分の顧客としっかりと向き合う環境を、作れるのではないかと思いました。
会社を辞めてサロンで美容師をやり始めるまで約2か月でした。ここでやっと、好きな事を仕事にするベースが出来上がったのです。
バセドウ病と本気で向き合うために人生をかけてみた
バセドウ病と本気で向き合おうと決めて、会社を辞めて初めはきるかわからない不安な状態で美容師をすることになりました。
「最悪実家にお世話になろう」
と思いながらる事にしました。
普通に考えたら、美容師って本当に体力がいる仕事です。美容室というお店なので、会社のように代わりを用意することもできません。
バセドウ病の症状が出て、もしやれないとなったら働いている方にも迷惑がかかるし、お客さまにも迷惑がかかってしまいます。
会社員だったら、病気の症状が出た時に長期休暇もできます。その間、ある程度の給料も出ます。だから普通に考えると、会社員をしている方が安心の状態にいられるのかもしれません。
美容室だと、長期休暇なんてしたら給料なんてありませんからね。だって売り上げに対する報酬だからです。美容師として正社員として働く気もさらさらありませんでしたから。
だからめちゃくちゃ不安はありましたが、自分にとって本当にしっくりいく仕事・働き方をすることによって、バセドウ病の症状が緩和されていくような気がしていました。
バセドウ病という病気がなければ、ただの転職活動ですが、バセドウ病という不安定極まりない病気を抱えたままの転職は、私にとっては人生のかけでしかありませんでした。
働けなくて自分の売り上げがなければ、給料がゼロになる可能性もありますからね。それはもう不安ですよ。
でも何とかやってこれました。このブログを書いている今は、美容師に戻って約1年半です。
今もバセドウ病の症状がゼロというわけではありません。しかし、薬を飲まなくてよくなってから約4か月がたちます。
今もバセドウ病の症状と上手にお付き合いしながら働いています。
しかし、1年半前とは比べ物にならないくらい、いい状態にまでなりました。【環境の変化・自分の意識】が大きく変わることによって、本当にスローペースですがいい方向に向かっています。
だから私は、バセドウ病でありながら好きな事を仕事にする選択をしています。