こんにちは、美容師・つまみ細工で創作活動をしております、土山初代と申します。
皆さんはヘアカラーの色って何色が好きですか?
実はヘアカラーの色は、何色をしたかによって色持ちが変わったり、お手入れ方法が違ってくるんですよ!
今回は、ヘアカラーの色を長持ちさせるために必要な知識をお伝えしたいと思います。
特に色落ちしやすいアッシュ系・ピンク系が好きな方にとっては、読んで損はしない内容です。
ベージュ系はハイトーンの明るい髪の色にしたい場合は、色が落ちやすくなるので是非読んで参考にしてくださいね。
こんな方におすすめの内容です。
- ヘアカラーの色持ちが悪い
- どの色が一番色持ちがいいか知りたい【ピンク・アッシュ・ベージュ】
- せっかくヘアカラーしたからできるだけきれいに保ちたい
はっちゃん先生は、美容歴が長いから色落ちにも詳しそうだね!
美容師の時はカラーが大好きで、美容メーカー内でもヘアカラー大好きで。という感じだし、色落ちの原因とかかなり研究したからね!!
すごく知りたい!色落ちが早いって方とか多いからさ
ヘアカラーの色持ち・色落ちについて共通の考え方
ヘアカラーの色落ちしやすいとはどういう状態か?
- 色によって色落ちが変わる
- 髪の明るさによって色落ちが変わる
- カラー剤の明るさによって色落ちが変わる
- 髪もダメージによって色落ちが変わる
ここでは、ヘアカラーの色によっても色持ち・色落ちではなく、全てのヘアカラーに共通する内容になります。
ヘアカラーは明るければ明るいほど、色持ちは悪くなります。暗ければ暗いほど色持ちもよくなります。
それは単純に、明るい薬剤には明るくするため脱色する力が強く設定されているからです。そして暗い薬剤には髪の色を濃く深く染める力が強く設定されています。
例えば、6レベルのカラー剤は暗く染まるヘアカラー剤です。このように暗く染まるヘアカラー剤には、染料がたくさん入っていて髪を明るくするために入っているアルカリの量が少なめで設定されています。
12レベルのように明るく染まるヘアカラー剤は、アルカリの量がたくさん入っていて染料が少量入っている感じで設定されています。
なので、明るめのヘアカラーは色落ちが早く色持ちも悪くなります。暗めのヘアカラーは色が長く持ってくれます。
明るめのヘアカラーは、髪を脱色して色を入れるので明るければ明るいほど、キレイな髪の色は表現できますが、その分髪のダメージは大きくヘアカラーの色落ちも早くなります。
髪が明るくダメージしている状態は、髪を脱色している状態なので髪の内部がダメージしていて色落ちが早くなります。
そしてもう一つ大切な事があります。ヘアカラー剤の問題ではなく、ヘアカラーをする前の髪の状態の問題です。髪は、ダメージが大きいほど髪の中の栄養分がなくなっている状態です。
その髪の栄養分がなくなれば、ヘアカラーの色が発色するための栄養分がなくなっているので、色落ちが早くなってしまいます。
少しのダメージであれば全く問題ありません。しかし例えば、髪の色をブリーチで明るくして金髪になっている状態は色落ちがとても速いです。縮毛矯正やデジタルパーマなど熱を使ってかけるパーマも色がきれいに発色しなかったり、色落ちが早かったりします。
髪のダメージに関しては、判断が難しいので美容師さんに相談するのが一番です。
ヘアカラーで一番色持ちのいい色【ピンク・アッシュ・ベージュ】何色?
ヘアカラーで一番色持ちのいい色:ブラウン・ベージュ系
先ずはブラウン・ベージュ系から説明していきますね。なぜブラウン・ベージュ系から説明するかというと一番ベーシックな色だからです。
ヘアカラーの中で一番色持ちがいい色みは、ベーシックな色です。なので一番色持ちがいい色はブラウンその次にベージュ系です。
なぜベーシックな色が一番色持ちがいいかというと、日本人の髪色に近いからです。もともと持っている髪色に近いとヘアカラーで染まった色と髪色のなじみもいいので、髪の色もきれいに見えるし無理のない発色をしてくれます。
ヘアカラーで二番目に色持ちのいい色:ピンク・オレンジ・レッド
次に暖色系の説明になります。暖色系の中でも、オレンジやレッドは比較的色持ちはいいです。それは、日本人の髪はオレンジやレッドの色素を持っているからです。
ブリーチしている金髪の髪に入れる色は、髪そのものがダメージしているので色落ちはしやすいです。
しかし、普通のヘアカラーでできる範囲内のオレンジ系カラー・レッド系カラーは色持ちはいいです。中でもブラウンがミックスされているオレンジブラウンやレッドブラウンは色持ちがいい色になります。
暖色系の中で一番色が落ちやすいのは、ピンク系です。ピンクは、赤の色素が薄まった状態に青みの色素が少し入っている色だからです。
なぜ、青みの色素は色落ちが早いのかというと、日本人のもともと持っている髪の色素が、赤の色素が多いからです。
日本人の髪は赤の色素が濃いので、ピンクという色が自分の持っている赤みやオレンジっぽい色素に負けてしまうのです。
ピンクをきれいに発色させるためには、髪に明るさを出す必要性が出てきます。例えば12レベルのカラー剤を使用した場合に、アルカリ量が多くて染料が少ないカラー剤を使用しなければなりません。
そうなると染料も薄いため色落ちも早くなってしまいます。
それでもピンクっていう色は可愛い色だから、ピンク系のヘアカラーにしたいですよね?
ピンク系の色を一番しっかりと発色させて色持ちがよくなる方法の説明をしていきますね。
ピンクを一番きれいに発色させるための髪の状態は、ヘアカラーをする前の段階で10~12レベルの髪の明るさがあるのがベストです。
いつも程よく明るさのあるヘアカラーをしている方が、「今日はピンク系の色にしたい!」という場合がベストです。
ピンク系もピンクブラウンやピンクベージュにしておくと、色持ちがよくなり色落ちもしにくい色になります。
ヘアカラーを染めた後に気を付けることとかあるの??
暖色系は、水によって色落ちしやすい特徴があるの、暖色系のヘアカラーをした場合は、シャンプーは1日1回までにしておいた方がいいんだよ!!
へーそうなんだ!!暖色系の色は、水によって色落ちしやすいんだね!!
寝ぐせを直すために朝起きて髪を濡らすのは避けた方がいいよ。水で色落ちするから。寝ぐせ直し用のスタイリング剤を使用した方が暖色系の色が長持ちするよ!
そんなんだ!水に極力付けない方がいいんだね。
後は、シャンプー後はできるだけすぐ乾かすこと!水分が髪についている状態が続くとその分色落ちも早くなるよ
そうだ!暖色系でもピンクは熱にも弱いから。次の項目で説明するから
ピンク系は気を付ける事が多いんだね!!
ヘアカラーで一番色持ちのいい色は?:アッシュ・マット・グレイ
次に寒色系のお話になります。寒色系は、日本人の髪に全くない色素になります。まれに、色素が薄いタイプの方で元からグレイがかった髪色の方はいらっしゃいます。
しかし、本当にまれです。大半の日本人の髪がレッド・オレンジの色素を持っている方が多いです。
そのため、日本人の髪の色素であるレッド・オレンジの色素を少しでも隠したくて、外国人のような柔らかい髪色にしたくて、アッシュ・マット・グレイの色に染めたいという方が多くいらっしゃいます。
そして、こういった寒色系の色は長年の流行りの色でもあります。外国人風カラーなどのネーミングで流行っています。アッシュ・マット・グレイの色は日本人の硬い髪質を柔らかく見せてくれます。
とてもきれいな色だし、髪質を柔らかく見せてくれる色ですが、日本人の髪にない色素のため色持ちや色落ちはとても速いです。
なぜかというと、日本人のレッド・オレンジの色素をなくすことはできないからです。ブリーチをして白っぽくなるまで脱色すればなくなりますが、14レベル以下のブリーチなしでできるヘアカラーだと必ずレッド・オレンジの色素が付きまとうからです。
かといって、白っぽくブリーチすると今度はダメージが進行してしまい、色がすぐに落ちてしまいます。
このように、日本人の髪にない色は発色しにくいし色持ちもあまりよくありません。
しかし、最近のカラー剤は以前のものよりも進化しています。なので、ある程度の明るさを出せば、アッシュ・マット・グレイの色を楽しむことはできます。しかし、やっぱり他の色に比べると色落ちは早いといえます。
どのように日本人の髪にないアッシュ・マット・グレイの色を発色させているかと言うと、濃いアッシュ・マット・グレイの染料で日本人の髪の色素であるレッド・オレンジの色素を塗りつぶして色を表現しています。
だから発色はしているけど、他の色に比べると色持ちはよくありません。塗装がはがれてベースの色が見えるイメージです。
アッシュ・マット・グレイの色がナチュラルでもいい方は、アッシュブラウン・マットベージュなどベーシックな色とミックスさせる事で、色持ちをよくすることもできます。
そして色落ちを防ぐために必要な知識を身につけることで、色持ちがよくなり色落ちを遅らせる事ができるでしょう。
今度は、寒色系であるアッシュ・マット・グレイの色の色持ちをよくする方法だね!
寒色系の色は、熱に弱いんだよ!ヘアアイロンの熱・真夏の太陽の熱に特に弱いんだよ。そして紫外線にも弱いんだよ。
寒色系って熱に弱いんでね。そういえば海に入った後とか色落ちしてるね。
アッシュ系に染めた後に海に遊びに行って帰ってきた時にはもう色がない。これは寒色系が、紫外線や熱にあたると色が変色するからなんだよ。
ペンタ
色落ちじゃなくて変色なんだね。
長時間海の中に入っていると、さらに染料が流れ出てしまってもう色なんてなくなってしまうんだよね。
へぇ~。変色プラス海水で色が流れちゃうんだね。じゃあさ、ヘアアイロンって毎日する人もいるんじゃない??どうしたらいいの??
温度に気をつければいいんだよ。180度以上の熱でヘアアイロンをすると、その時点で変色してしまうから160度くらいがベストかな。
そっか、ヘアアイロンは160度以下ですればいいんだね。
熱が高ければ高いほどカールの持ちがよくなったり、すぐに形がついてくれたりもするけど色は一瞬で変色するよ。毎日続ければそれだけ早くアッシュ・マット・グレイの色はなくなってしまうから気を付けた方がいいよ。
ドライヤーも熱だと思うんだけど、ドライヤーは毎日した方がいいんだよね??
ドライヤーは毎日した方がいいよ!色持ちの面でもダメージの面でも必ず必要だね。
あっそうそう。さっき言っていたピンクの件。ピンク系のヘアカラーは寒色系の色素である青みが入っているから、熱に関しても気を付けた方がいいよ!!
ヘアカラーは好きな色で長持ちするヘアケアをする!!
せっかくお金を出してキレイにするから、できるだけ好きな色したいですよね。毎回、色持ちがいいからといってブラウンばかりだと飽きてしまいますしね。
ナチュラルで自然な色合いが好きな方は、ピンクブラウン・アッシュブラウン・オレンジベージュ・マットベージュなど、ベーシックな色をミックスすると色だけよりも長く色を楽しむ事ができます。
しっかりした色合いが好きな方は、ケアの仕方を今までよりも重視して1日でも長く楽しめるようにするのがいいでしょう。
少しでも参考になればいいなと思います。